世界で一番推しが好き!

たのしいおたくのせいかつ

99.9 -刑事専門弁護士-THE MOVIE

ネタバレはしてるつもりはないけどしているかもしれない。

 

あけましておめでとうございます!

年始は一歩も家から出ず、案の定昨年減らした体重が半分くらい元に戻りました。で、ダイエット再開しよう!と思って張り切って筋トレしたら次の日から歩けないレベルの筋肉痛になって私はいったい何をやってるんだ……。

今年も元気に健康でオタクをやりたいです。

ちゃんと映画も含め摂取したエンタメは感想を書き残すのが目標ですが、さっそくぶっ飛ばしそうになった。推しの舞台も見に行ってるけど先にこっち書いておきます。

 

 

私はこういう所謂「エンタメミステリ」が好きなのだけど、99.9が好きなのはその外装のポップさとトリックの面白さと解いていく過程のテンポの良さにあるなと思う。扱うテーマは思った以上に重い時もあるし、思った以上に社会派なテーマを取り上げるときもあるのに、登場人物が全員愉快だからドラマ自体が重くならなくて好き。特に弁護士という点に重きを置いているからなのか、言葉で追い詰め相手の言葉のミスから紐解いていくときのドキドキワクワク感がこのドラマで一番好きなところだなと思う。言うてもドラマシリーズを面白いから何となく見てたら全部見てたわ、くらいの視聴者レベルですが…。

 

今回はブドウ畑とワイン製造で生計を立てている小さな村の事件、しかも15年も前の真相を解いていく。

ドラマとしての発端はライバルだった南雲弁護士の娘の実の父親がその15年前の事件の犯人として死刑判決を受けていたところから、深山たちと南雲弁護士との共闘が始まるのだけど、やっぱり昨日の敵に手を差し伸べて実はイイヤツ!ってなる展開、私は好きですね……。佐田所長も昔めっちゃ嫌いだったけど今大好きになっちゃたし……。

99.9の好きなところ、出てくる人何だかんだ良い人が多くて騙し騙されみたいなハラハラが少ないところ。誰が味方か分からないみたいな状況や展開がずーーっと続くドラマ、好きじゃないんですよね……もしそうあったとしても深山のヒーロー像として「なんとかしてくれそう」みたいな感じがあってなんか安心するから深山すごい好き。今回も大友弁護士出てきてドキッとしたけど結局何もなかったし、川上所長も邪魔してくるんじゃないかと思ったけどそうでもなかったし、思った以上に平和だったので安心して見られたな。

 

真実を追い求める深山にとって、真実を暴くことが本当に正しいのかというのが今回のテーマだった。ラストシーンでその話をするとき、何も言わない深山の横顔だけが映されるシーンが印象的だった。真実をつまびらかにすることで救われる人もいて、でも傷つく人もいる。知らなかったことを知って救われる人もいれば、知らなくて良かったことを知って一生その真実を背負って生きなければいけない人もいる。それが本当に「知らなくてよかったこと」なのかどうか、それは誰にも、見ている私たちにも、深山にも分からないし、答えは当事者である人たちが出すしかなくて、多分深山はそれを分かっているのかなと思った。

そこまで熱心に見てるわけじゃないので私の中で松潤と言えば深山、って感じなんですけど、本当に深山のわけわからんのに何か頼れてしまう、誰の手にも負えないのに何とかしてくれそう、何とかしてくれるけど思想や正義の押し付けがないヒーロー像が好きなんですよね。深山はただそこにある事件を解決するだけで、周りや見ている側がその深山の姿勢や出てきた真実から学ぶっていう形がいいし、だからこそ時に深山が当事者になるときにグッと深みが増すんだなと思う。私めっちゃ深山のこと好きだな。

なにわ男子の道枝くん、こんな可愛い顔して片田舎の農家の息子やらすなよ!!って感じだったけど、ラストの彼の美しい涙を見て、そういうことか~~~わかる~~!!!!!ってなった。これは顔が可愛くて線の細い若い男にやってほしい。わかる。道枝くん、なんかちょっと報われない役がすごい合うし、悲しい顔されると私のヘキがとても刺激されるので、いつか絶対大河ドラマで若くして即位してすぐ死んじゃう帝の役やってほしいってずっと言ってる。やってほしい絶対似合うから。

 

村ひとつ舞台にした大がかりな再現をやったので映画の予算だな~という感はあるけど、まぁスケールとしては2時間ドラマでも別によかったかな…感は若干ある。15年前の事件を取り上げようと班目法律事務所の面々のノリがドラマと変わらないのは良いところだし、榮倉奈々ちゃんが出てきたときめっちゃテンション上がったけど、映画版!!!って感じのスケール感としては物足りないかな~。でもストーリーは99.9らしくて、本当に面白かったです。

同じ再現を2度やって、見てる私たちも2回やる意味…?ってなるんだけど、その2回やる意味を理解した瞬間のブワッと鳥肌立つ感じが最高だった。1回目じゃ誰も気付かなかったところ、見てる側も見落としていたところ、そこから一気に真実が隠されていく。これこれ、映像のミステリで私が面白いと思うところはそこなんですよね。視覚に気を取られすぎて逆に見落としてしまう、これも一種の叙述トリックと言うんだろうか。そこに謎解きの妙があると、やられた!と思うと同時にワクワクするんですよね。私はこういうの凄く好きです。

 

99.9もミステリもそこまで深く知ろうとしているわけではなく本当にライトに好きだなと言ってるだけのジャンルなので頓珍漢な事言ってたら申し訳ないですが、私が99.9に求めてる柱がしっかりしていて、楽しくて、笑えて、だけど倫理観や大事なことを決してないがしろにしない描き方がちゃんとそこにあったので私は大満足で楽しめました。

 

 

 

家からチャリで5分のところにイオンがあるので、その日の8時に映画観に行こう!って思いたって9時前開始の回に間に合うの本当に最高。イオンシネマ最高すぎて一生引っ越しできない(ホンマか?)