世界で一番推しが好き!

たのしいおたくのせいかつ

マーダーミステリーシアター『裏切りの晩餐』

10日くらい前に推しのマダミス観たのに今度は矢部さんでマダミスを見ることになるとはね……ホント流行ってるんだな推しがやるまで全然知らなかったけど。

 

今回はSPWNだと各個人の視点と個人視点なしが見られてめっちゃオトクでした。個人視点は最初にその人の設定や人間関係を全部教えてくれるので犯人だったらその時点で見てる側はそれを知ってしまうんですけど、後から見返すとなるほどな~!となるところがたくさんあってとても面白かった。

私は1回目は個人視点なしで一緒に謎解きしたんですけど、見事にダマされてしまった……怪しいな~って思うところはちょいちょいあったんですけど、これは完全に演技力の勝ちだった。犯人が分かった瞬間、えー!って声上げてしまった。めちゃくちゃ楽しんでるやん。

どうしても先日推しが出たほうのマダミスと比べてしまうんですけど、今回はほぼ全員がしっかり役を作ってきて役として入り込んでやってたからすごく見ごたえがありました。今回のマダミスはとにかく人間関係がややこしかったんだけど、途中その人間関係のこじれで謎解きなんてほったらかしになって痴話喧嘩になってたのめっちゃ笑った。永遠に痴話喧嘩してた。ちゅうえいがおもしろすぎてズルかったけど、そのくらい皆さんが役に入り込んで「お芝居」として見れて、あんまりアドリブ感がなかったのがすごかった。

今回はマダミス2回目の人もいたから余計にこの人たち慣れてる!感があって良かったけど、ディスカッションもポンポン進んで全くストレスがなかったから余計にちょっとウソや言い訳がヘタな人がつるし上げみたいになっちゃってかわいそうだったな。個人的にはこの人ヘタなだけで犯人じゃないなって思ってたけど、まぁ犯人の人がめっちゃ上手かったからみんなが乗せられちゃってその結論になってしまった感じがあったから、本当に上手い人がいるとめっちゃ面白いんだなと。

「役」としてのお芝居をしながら、他の人との駆け引きや謎解きもするの、推しの出たマダミスを見てるとすごい難しいんだなって思ったし、人狼と同じで慣れと自分のスタイルみたいなのはすごい大事なんだろうなって思ったけど、今回はそれが出来る人がほとんどだったからめちゃくちゃ面白かったです。登場人物の名前と誰が何をやったのか覚えてるのは基本中の基本だし、そのうえで思考を組み立てながらアドリブでやるって本当に難しいのはまぁわかるんですが、やっぱりお金を払うからにはそれに値するものを見せてもらいたいので……今回は十分すぎるくらい面白かったし見ていて楽しかった。めっちゃ笑ったし。

 

矢部さんは若き天才シェフ役で、マダミスは初めてだったらしいので序盤はちょっと大人しかったんですけど、個人視点だと本人もそれで疑われるかもしれない…って思って次のパートでスタンス変えてきてたりっていうのが良くわかるのが面白かった。

特に本編が始まる冒頭で、独白としてその役の設定や人間関係、隠していることを全部教えてくれるんですけど、そこのお芝居がめっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっちゃくちゃ良くて一人で爆発しながら観てました。いや~悪いお芝居良すぎる!!ディーンくんは悪役だったけどそういう悪さじゃなかったので、なんていうかガチのクズ男!って感じのお芝居にどちゃくそ興奮しました。表情とか合間にフッって笑うのがめちゃくちゃ良……多分その冒頭部分は作り込んできて、あとの本編は割と素の矢部さんって感じだったので、あの感じが駆け引きのときに出てたらもうちょっと風向きが変わってた気もする。まぁ私が見たかっただけなんですけど。こういう矢部さんのお芝居また見てみたい。めちゃくちゃ良かった。冒頭部分だけ50000000回見た(すぐ盛る)。

あと感想戦の告知タイムで紅白の告知してて斬新だった。

 

他の人の回もちょっとだけ見たんですけど、設定が一緒でも人が入れ替わるだけで全然様相が変わってくるのが面白かったです。私が見たのは廣野くんとか中山莉子ちゃんが出てる回だったんですけど、そっちのほうが謎解きに注力してて推理ゲームっぽかった。

結構人間関係が複雑かつこじれてる設定だから、矢部さんの回はそこでめちゃくちゃ揉めてエチュード部分が大きくなってたんだな~という。あれも、エチュード部分が多すぎるとだれちゃうし推理進めろよ!ってなっちゃうし、かといってお芝居しないと設定の消化だけで面白くなくなっちゃうから本当に難しいゲームだな。

矢部さんが結構クズ男っぽさを隠してなかったのに対して、廣野くんは結構可愛い気があるというか、矢部さんは全く悪気ないですが何か?って感じなのに対して廣野くんはやっちゃった…みたいになってたのが良かった。なのにゴリッゴリに先輩相手に詰めまくってるのはすごかった。同じ役でも解釈と進め方で全然設定の使い方も変わるから面白いなと。

犯人が途中で1人選んで殺せるルールだったんですけど、その選び方も私が見たときは「この人推理できそうでキケンだから殺す」って感じだったんですけど、廣野くんの回のほうは「この人が死ねば多数決で自分の陥れたい人が一番多くなるから殺す」って感じで、いや頭良!!!!!!ってなった。結局最終的には多数決で犯人を決めるから、どんだけ怪しくても別の人に票が集まればその人が犯人なんですよね。マジでその考え方頭良すぎて痺れた。そういう駆け引きの違いが見られるのも面白いな~と思いました。

 

なんかやっとマダミスの面白さみたいなのを感じられたのでマジで見て良かった。人狼も結構人間性出るけど、それ以上に「役」とか「設定」があることで芝居によって上手く情に訴えかけたり逆に墓穴掘ったりするのが面白いし、設定っていう道具をどう上手く使えるか、っていうのは面白いところだなと思います。また推しや矢部さんが出るなら観たいな~。まぁ多分これって主催とか演出とか以上にキャスティングがモノを言う気がするからできる人をキャスティングしろっていう気持ちは変わらないですね。

めっちゃ面白かったから個人視点の全パターン繰り返し見て年末まで楽しめそうです。ホント面白かった~。マダミス一気に好きになった。