世界で一番推しが好き!

たのしいおたくのせいかつ

推しの過去作の話(マシュマロ返信)

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はじめまして!こんにちは!!

いや本当に何かあったときの連絡手段レベルで何も言わずにそっとサイドバーに置いてるだけだったので、まさかこういうマシュマロっぽいマシュマロを頂けるとは全く思っておらず……10000億回くらい本物か見返しました。ありがとうございます……。めっちゃびっくりしたけどめっちゃうれしかったです。うれしすぎてめっちゃ張り切ってしまったので、今回の記事めっちゃ長いです。

まさか刀ステ新規の方に読まれているとは思わず…いやそりゃ読まれるだろうよって感じなんですが。私めっちゃお祭り騒ぎしてましたよね…読まれたのめちゃくちゃ恥ずかしいな……。一応ワールドワイドウェブに発信している自覚はあるつもりなんですが、こうやって読んで頂いている方に言葉を頂けると一気に自分がひとりで踊り狂ってたみたいなのが恥ずかしくなりますね……いやでもめちゃくちゃうれしいですありがとうございます!

 

確かに推し、なんだかんだと芸歴8年でコンスタントに舞台に出続けているのでそれなりの作品数にはなっているんだなぁ。Wiki見ても何も情報がない中でこっからどれを観よう…ってのは迷ってしまうのかもしれない。実際私も今回のマシュマロを頂いてから、どの作品にしよう~?!?!ってめっちゃ悩んだので、私が悩むならそりゃ何も情報もなかったらどこから手を付けていいのか分からないよなぁとも思ったので、あくまで私の視点にはなりますが、作品選びのお手伝いができれば幸いです。私みたいな歴以外なんもないオタクが選んでええんかみたいな気持ちもあるんですが…。*1

 

マシュマロ主さんは過去作品が見たくて私にマシュマロを送って頂いたので、最低条件として「DVDが販売されている等何かしら観る手段がある」ものに限りました。あとどういう系がお好きかも分からなかったので、ざっくりふわっとジャンルで分けてみます。

実は推しの過去作、意外と観れるものが少ないんですよね。DVDになってないものも多いし、ホストちゃんみたいにDVDが完全受注生産とかでもうDVD売ってない作品もあるし、PatchのDVDはセブンネットで買えますが最近のものや公演規模が大きかったもの以外は在庫切れが常ですので今回は省きました。本当は!省いた中にも!!めちゃくちゃ観てほしい舞台があるんですけど!!!!




マシュマロ主さんは刀ステきっかけでSPECTERもご覧になったとのことなので、比較的雰囲気が近い、ダークファンタジー系?がこの2つだと思います。どちらも末満さんの作演です。食あたり起こすほど激重作品。

 

①Patch × TRUMP series 10th Anniversary「SPECTER」

初演を観たら!絶対!再演も!!観てください!!!!!!これはもう絶対。

良く言われている話なのでご存じかも知れませんが、単純に再演でキャストが変わっただけでは終わらない妙がこの作品にはあります。物語には直接関係があるわけではないのですが、初演でヒューゴを演じた推しが主演の萬里になり、ヒューゴを演じるのは初演でノームを演じた井上くんです。SPECTER初演をご覧になっていたらこれだけで因果みたいなものを感じてしまうと思うのですが、更に初演と再演では上手下手が全て反転しているので、クライマックスで推しの立ち位置がめちゃくちゃ""""""""""""因果"""""""""""になって、これは本当にその目で観て気づいて頂きたいポイントです……。語彙を殺してしまった。あと過去の記事でも散々言ってるけど、世界一箱の上にカッコよく飛び乗るのが上手い。

推しの本質なのか、こういうヒロイックな役がやっぱりめちゃくちゃ似合うんですよね……萬里自身がめちゃくちゃカッコイイ役なんですけど、初演の萬里とはまた違ったカッコよさがあってどっちも好きだしどっちもいいんですけど、ちょっとしたセリフや仕草の初演との違いにすごく推しらしさが出てるな~と思っています。


②Patch stage vol.7「幽悲伝」

主人公である大和の国の第一王子・海里、その弟である都月が推しです。自由奔放でいつか国を出ることを夢見ている兄と、頭が良くて思慮深い弟という対照的な兄弟と、その2人に想われている幼馴染の陽向。陽向が他国の王子と政略結婚したその夜に殺されことをきっかけに、国をも巻き込んだ惨事に3人の運命が飲まれていくお話です。

ぱっちの本公演の中でもSPECTERに並ぶレベルでクソ泣きます(語彙)。凄惨で、悲しくて、あまりにも辛く寂しい結末だけど、そこに一筋の光が射しこんでくるような、ハッピーエンド…ともいかないけどバッドエンドとも言い難いお話です。序盤では楚々として穏やかだった都月が運命に飲まれ、翻弄され、憎しみと悲しみで支配されていくのを見せられるのが本当にしんどかったんですよね……どんどん表情も動きも声も別人みたいになって、だけど最後のシーンでは元の穏やかな優しい都月が垣間見えて、そこに都月の本質や気持ち、そしてそれまでの悲しさや辛さが詰まっているように私は見えて本当にめちゃくちゃ泣きました。推しの芝居が良かったのでぜひ観てみてください。

 

①②に比較的雰囲気は近めでぱっちではない舞台ならこの2つです。どっちも①②ほど心がズタズタになることはないけれど、ハッピーエンドではないので……でも心にずっしり来て泣けて、作品としてのクオリティもすごく高いしです。2.5界隈の俳優さんも多く出演されている舞台ですので、知ってる俳優さんが多いほうが取っ掛かりやすいのならこっちかな?


③極上文學 第13弾「こゝろ

タイトル通り、夏目漱石の「こゝろ」を原作とした、朗読劇…ちょっと特殊な朗読劇です。推しは「K」を演じてます。

ストーリーについてはわざわざいうほどでもないので割愛しますが、原作では先生の視点からのみ語られるKが、舞台になることで先生の視点を超えて独り歩きしているような感じでした。新しい解釈で原作にはないシーンが追加されていたりするのですが、原作を読んできっとそうだろうなと思わせていたお嬢さんやKのことがハッキリと現実味を帯びて見せられる感じがよりこの物語を切なくさせていて、私は好きでした。なんか今更作品の内容に言及する感想いらんくない?って思っちゃうのでその辺は省略しますが……

推しは感情を抑え込みながらそれを繊細に垣間見せるお芝居が上手いと私は思っていて、Kでもその苦しさや葛藤がちょっとした表情や仕草、視線の運びに表れていて、それを見つけてしまうたびにあぁ~~めっちゃ好きじゃん……ってなるんですよね……特にKの最期のシーンは静かなのに壮絶で目が離せなくて、真正面から観てしまった衝撃は今でも忘れられないです。


④野球~飛行機雲のホームラン~

特攻隊として明日飛ぶことになった球児たちが最後に過ごす1日に野球の試合をするお話です。戦争モノではあるのですが、開演と同時に始まるのは野球の試合で、試合が展開していく合間に、彼らが野球の試合をすることになった経緯や、登場人物それぞれの夢や想いが描かれていきます。序盤は経緯も何も分からないまま試合を見せられるので何のことを言ってるのか分からないセリフがあったりするのですが、それが中盤以降一気に自分の頭の中でひとつの物語になっていくのがすごいんですよね……これは出来たら2回は観てほしい舞台です。1回目でもめちゃくちゃ泣いてしまうのだけど、2回目以降は初見では分からなかった部分の気付きで更に泣けてしまう。登場人物1人1人がすごく丁寧に描かれていて、ちょうど今くらいの暑い夏の日差しから夕暮れへと時間が移り変わっていく情景の演出もすごく美しくて、戦争モノでもあり、美しい青春モノでもあると私は思います。

推しは相手校の中のひとり、堂上くんという子を演じています。クレバーでしっかりしているけど穏やかで本当に人柄の良い子を演じているのですが、③でも話した抑えた感情の繊細な見せ方が堂上くんの人柄やこの作品の美しさやもの悲しさとすごく合っていて、めちゃくちゃめちゃくちゃ良いのでこの作品はマジで絶対観て頂きたいです……オススメしたいベスト3に入ります。

 


ここまで全部!話が!重い!!!!なので、軽めのコメディっぽいお話のほうが好きならこっから下です。

 

⑤Patch stage vol.12「ボクのシューカツ」

私がぱっちの本公演で一番好きな公演です。めちゃくちゃ観て欲しいオススメしたいベスト3のひとつ。

中学時代、何かあると用務員室に集まっていたメンバーが久しぶりに思い出の用務員室に集ることになります。基本はワンシチュエーションのドタバタコメディで、大きな事件が起こるわけでもなく、秘密を隠したり、小さな嘘をついたり、勘違いしたりすれ違ったりして、中学時代にあったわだかまりや勘違いがなくなり、秘密や小さな嘘を分かち合うことで、みんながちょっとだけ前に進むことができる、ただそれだけのお話です。何かあるといえばもうありすぎて語り尽くせないけど、何もないといえば何もない、みたいな。めちゃくちゃ笑えるけど、最後はあたたかい気持ちになれる、叙情的ですごく良い作品なので、これは推しだけじゃなくてぱっちに興味がある方にも是非観て欲しいです。ぱっちだからこそ出せるテンポの良い会話や距離感がすごく良く出ていて、作品としての良さとぱっちの良さが綺麗に合わさった良作です。

推しは鞍馬というちょっと見栄っ張りでちょっとオバカな就職浪人生を演じています。ボクカツは全員あて書きらしいのですが、お調子者でちょっとオバカっていう推しのパブリックイメージと、実は繊細でカッコつけで、だけどいつの間にか輪の中心にいるような推しの本質的な部分をすごく良いように鞍馬っていう人物にしてもらってて、なんていうのかな~そういうとこあるよね!でもそういうところが好き!みたいなわかりみをこの役にめちゃくちゃ感じるんですよね…それは推しに限らないので、そういう意味でも作品とぱっちひとりひとりの良さが綺麗に合わさっているなぁと思うわけです。


⑥シメタン 締切明けの探偵(プライベートアイ)

これは2019年なので割と最近の外部舞台です。浅草九劇っていうめっちゃ小さな劇場で上演された、ホントに小劇場!って感じの舞台なんですけど、私はこの作品結構好きなんですよね……。

赤海柔流という漫画家が描く人気推理漫画「少年探偵ドイル」(この時点でもうギリギリ)のファンイベントに集ったファンたち。イベントが進むにつれ、集ったファンたちの過去や事情が明らかになり、謎の漫画家・赤海柔流とはいったい誰なのか…?という真実に迫っていく……というストーリーです。いやもう全体的にギリギリセウトみたいな。せやかてドイル!って言っちゃってるもんな。そのギリギリ感も面白いんですけど。

推しは赤海柔流のアシスタント江戸川乱造を演じています。連載当初からアシスタントをしていて、気難しそうで一筋縄ではいかない雰囲気を纏って登場早々不穏な感じなのですが、もうこの乱造くんがめっちゃめっちゃめっちゃ良くてですね……乱造くんに関しては何言ってもネタバレになるので詳しく言えないのがもどかしいんですが、クライマックスでの芝居がめちゃくちゃ良い!詳しく言えないから良いとしか言えない!!あと乱造くんのビジュアルが単純にめちゃくちゃ良い!

小劇場ならでは!って感じのノリが丸出しなので、そういう雰囲気が苦手だったらもしかしたらダメかもしれないですが、推しの芝居とビジュアルが単純にめちゃくちゃ良かったのと、私は小劇場ならでは!みたいなノリが良い感じにまとまった作品だと思ってるので最近の外部舞台ではかなり好きな作品です。

 

⑦Patch stage vol.13「カーニバル!カーニバル!カーニバル!カーニバル!カーニバル!カーニバル!カーニバル!カーニバル!カーニバル!カーニバル!カーニバル!カーニバル!カーニバル!」

タイトルなっがい。

月に閉じ込められた不死身の囚人たちが地球に帰るために毎日殺し合いを繰り返すエンタメアクションです。概ねFGO、みたいな感じ。ぱっちの特色のひとつでもある殺陣がこれでもかってくらい見られるし、こういうエンタメ系のストーリーはぱっちひとりひとりの個性が際立ってすごく楽しいし見ごたえがあります。キャラクター性の高さととビジュアルは2.5に近いものを感じるし、チャンバラ!アクション!みたいなのが好きな方は楽しいと思います。

推しは無銘という記憶をなくした武士を演じます。記憶をなくしていても飄々としてどこか達観していて掴みどころがなくて、なんか最後まで無銘はこういう人!って感じを追いきれなかった。ホントよく分かんない人すぎて推しがどういうつもりでこの役を演じてたのかもマジで今だに観てもよくわかんないんですよね。すごい不思議な役だった。

あと、SPECTERとかと比べてもらうと分かりやすいのですが、この作品までは推しの殺陣っていうのは跳んだり跳ねたり足も手も使う、推しの運動神経の良さを全面に出した派手な感じのアクションが多かったのですが、この作品では敢えてそれを封印して、居合を主とした流れるような殺陣をつけられたという話があるので、ぜひ見比べてみてほしいです。

 

 

特に④と⑤はぜひ!!!!!観て!!ください!!声を大にしてオススメしたい。

くろステもDVD手に入るので2.5がお好きならそちらから観てもらってもいいかもしれない。(内容やおもしろさはお墨付きなので敢えてここには入れませんでしたが)DVDになってないけど「観音クレイジーショー」「羽生蓮太郎」「JOURNEY~浪花忍法帖~」あたりも面白いので、本当はめちゃくちゃめちゃくちゃオススメしたいのですが……あと、SPECTERくらいなら大丈夫だと思うのですが、ぱっちの本公演はDVDが在庫切れになると再販される機会がほぼないので、ボクカツやカーニバル!あたりが気になった際は早めに買われることをオススメします。

 

こんな感じで!めちゃくちゃ長くなってしまった……こういうのを語る機会があまりないので、あれでもないこれでもないと悩みながら書くのめちゃくちゃ楽しかったです!ありがとうございました!!

*1:ていうか長く推してるって言って頂けてハッとして先日の記事読み返したら、めっちゃ歴アピすぎみたいになっててしにたくなったすみません……