世界で一番推しが好き!

たのしいおたくのせいかつ

カーニバル!×13 感想というか所感的な話

普通にネタバレしているので自己責任でお願いします。感想と言うか頭の整理をするための考察というかをつらつらと書いてるだけです。個人的にはネタバレは観ずに観たほうが楽しめるかなと思いますが、ある程度ストーリーは頭に入れておいたほうが理解はしやすいかなと思います。まぁありていに言えば1回じゃストーリーを100%余すところなく完全に理解できる人少ないんじゃないだろうかという感想。

 

というのも、正直あまりに語られていない部分が多すぎて、それが自分が理解できてないのか物語で語られていないのかが1回じゃ判別つかないんですよね。えっこれどうなった?私聞き逃した?って思って2回目以降観たらいやそもそも説明されてないやないかーい!みたいな……

 

先に言っておきますが、キャラ萌えエンタメ舞台としては非常に楽しいです。すげー楽しい。ほんと全員可愛いしカッコいいしどの関係性をとっても最高だし、ビジュアルも個性があってキャッチーで良い。ほんとすごい良かった。これは本当に。

登場人物は多いですが、1人1人のキャラの個性がきちんと際立って、誰も見劣りすることないのは流石だと思いました。今回は演出家さんも全員に見せ場を作ったとおっしゃっていたように、ちゃんと全員に美味しいところがあって、それを全員ちゃんと活かして光れるんですよね。こういう2.5に近いキャラ特化ファンタジーものはそういうみんなの魅力がめちゃくちゃ活きるなぁと思いました。全員可愛いし全員カッコいい。私は諸葛亮孔明様が最高に好きです。諸葛亮孔明様が最高。ここはテストに出ます。

 

ストーリーとしては、前回のブログのあらすじどおり、月の監獄「月天獄土(げってんごくど)」に閉じ込められた不老不死になった罪人たちが地球へ帰るためにひたすらに戦いを繰り返す世界が舞台です。そこで目覚めたとある剣士は目覚めると自分の名前も過去も何もかも忘れ、なぜ自分が月天獄土に来たのかも分からないまま、出会った少年「浦」を成り行きで助けることになり、戦いに巻き込まれていくお話なのですが。

 

ワンセンテンスでわかるカーニバル×13

「英霊召喚システムを手に入れた諸葛亮孔明が復讐のために月に箱庭を作って何万年と強い兵士を育ててきたけどみんな言うこと聴かないし飽きたからふて寝した」

 

大体FGOだったけど、まぁ~諸葛亮孔明様が大変性格がよろしくなくてとても好みでしたね……竹下くんの性格のよろしくない役は性格がよろしくないことに全く悪びれもしないのが最高に性格がよろしくなくて良いなと思います。自分が月天獄土を作って罪人たちを連れてきて不老不死にして閉じ込めてるのに「もうつかれました。僕はちょっと寝ます」ってガチ不貞寝するのマジか?!??!?!?!ってびっくりしちゃった。ここで自分の責任なんか知らんわって飽きて勝手にほっぽり出して寝ちゃうの、最高に性格のよろしくない悪役って感じでめちゃくちゃ良い。いやもう本当に好きなんですよねあの感じ……。

まぁ他の人たちもそういう孔明様のことたいして気にも留めずED後も永遠にチャンバラやってるわけだけど。そもそも孔明様を倒すなりなんなりして地球に帰る方法を見つければいいのに、そういう手っ取り早いことはせずに最後の1人になるまで何千年も何万年も戦うことを全員が選んじゃうの、めちゃくちゃ少年ジャンプ感あっていいよね。相手を倒すことも勿論だけど戦うこと自体に全員が意味を見出して楽しんでるのが月天獄土なんだろうな。

あと孔明様はそういうED後、何万年かあとにふらっと起き出してきても悪びれもせず「まだやってるんですか?」ってめちゃくちゃ嫌な顔しそうじゃないですか。好き。

しかし、結局そもそもなんで諸葛亮孔明様が月に閉じ込められたのか、諸葛亮孔明の身体も自分の身体じゃないっぽい?感じだったし、根本的な世界観が何一つわからんまま終わってしまってるんですよねぇ。ホイホイそのへんの罪人を地球から月に連れてこれるのに、月に散らばった石板は自分の足で探さないといけないのもなんでなん。何億年にわたる身の上話が全カットになったけど1000年分くらいは話しても良かったと思うよ?!???????

個人的には元々殺陣がなかったらしい諸葛亮孔明様、非戦闘員のままでも最高だけどキャスパレで刀で戦ってくれるのも最高なんですよね………ビジュアルもほんと好きだし、特に本性出たあとはずっと興奮しちゃう。

 

あまりに諸葛亮孔明様のことを語りすぎでは???それだけ伝えたい、諸葛亮孔明様が最高。(2回目)

 


やっぱり一番心残りなのは無銘と浦の関係かな。

無銘が「何かひとつくらいマトモなことを成し遂げたかった」って願いで月に戻ってきたのはまぁわかるとして、でもそれで浦を地球に戻してやるっていうのはあまりにお前の人生のエゴに浦を巻き込みすぎじゃないか?浦が地球に戻るときっと迷惑をかけちゃうというのが本心からの言葉でないにしろ、戻ることに積極的ではない浦に対して俺が地球に戻してやる!はあまりに唐突で押し付けすぎてえっなんなんコイツ…みたいな気持ちに(推しの役です)。結局その「マトモなことを成し遂げたい」以外の浦に対する強い行動理由が感じられなくて(仲間と戦ううちに芽生えた愛情みたいなものは勿論あると思ったけど)、なんか例えばその数百年前に無銘が浦を倒したときの潜在的な記憶が…!みたいな感じだったらまだもうちょい感情移入できたのかな~みたいな気持ちにはなった。

あと結局無銘がそもそも誰なのかっていうのがめっちゃ強い名無しの剣士だけでふわ~って終わったのもなんなん?!?!みたいな……推しの役だから余計になのかもしれないけど、あまりにもつかみどころのない役でもうちょっと情報くれてもよくない???!???みたいな気持ちになってしまった。全部を説明する必要はないとは思うけど、察することができるくらいの見せ方はほしかったな……とどうしても思ってしまう。

 

結局、数百年前にも今と同じように最後の一人になるまでの戦いが起きて、そこで無銘は浦を倒して最後の一人になり、地球に帰ることはできたけど結局戦う以外のことができずに月に戻ったわけだけどそれが「マトモなこと(=浦を助ける)を成し遂げたかった」でよかったんか??全然そんな感じなかったけどそこは察しないといけなかったところなんだろうか…ってずっとモヤモヤしてる。月に戻って、無銘との戦いで力を封印してただの無力な少年になってしまった浦がいて、その「マトモなことを成し遂げる」が潜在的に浦を助けることって本能的に思ってたんかな。わからんけど。それならまぁ何となく納得はできるけど。

無銘の過去がないのも、地球に戻って一度は抹消された男だから名前も記憶も月には存在しないから記憶がないってことでいいんかな~。

このいいんかな~?そういうことかな??っていうのがマジでモヤモヤする。ちょっとでも論拠にするセリフや素振りがあればそういうことだなって納得できるけどそれが圧倒的に足りないと感じてしまうから、楽しい舞台なんだけど冷静にストーリーをかみ砕こうとするとパーツが足りなくてどういういことなん????ってなってしまうんだよなぁ。私の理解力が足りないのか?????

 

話は変わるけど、登場人物全員不老不死で、刺しても斬っても引き裂いても死なないからその痛みにひたすら苦しまないといけないという設定なんですけど、TRUMPシリーズでは同じ不老不死でも死なないから防衛本能が働かない=痛みを感じないだったなそういえば。ファンタジーの設定なのでどっちが正しいとかではないですけど、カーニバルはその「痛みを経験することで強くなる」というのがテーマのひとつだったし、その表現としてどんなに深く刀を突きさされようとどれだけ銃弾を撃ち込まれようと彼らは決して死なないし、死ねないから立ち上がるし、死なないからこそまたお前をぶちのめしてやる!って気持ちが沸き上がって、心もまた強くなるって描き方はとてもヒロイックで好きだなと思いました。まぁ~おかげで戦闘シーンは観ているこっちが痛くなるようなえっぐいシーンもあったんですけど……以蔵ちゃんあまりに容赦がなさすぎて初見は痛すぎて泣くかと思った(観ているだけ)。

 


あとこれは完全な愚痴なんですけど、まっじでブロマイドはちゃんと在庫作ってくれよ~~何回本公演やってるんだよ~~~~~1回1限なのに開演前に売り切れるってどういうことなん?????????????意味わかんなくないですか?10セットくらいしか用意してないんじゃね?????1回1限なのでひたすらループして買うことしかできないんですけど、全然ブロマイド買えなくて泣いてる。

 

 

まぁいろいろ言いましたが、ぱっちはみんな可愛いしカッコいい。本当に1人1人の個性を活かして1人1人がめっちゃカッコよくなる役を書いてもらえたんだな~ってことについてはめちゃくちゃうれしいしめちゃくちゃ可愛いしめちゃくちゃ最高です。諸葛亮孔明様が最高(3回目)