世界で一番推しが好き!

たのしいおたくのせいかつ

舞台「憂国のモリアーティ」-case2-の話

(結構ネタバレしてると思います)

 

新国立劇場初めて行ったんですけど、めちゃくちゃ劇場っぽくてめっちゃ劇場っぽい劇場だ!!!!ってアホの感想を口にしてしまった。中劇場までの階段がカッコよくてテンション上がった。ロビーも広いし、座席も見やすかったしかなり好きになった新国立劇場。何より飲み物の値段が良心的で、case1のときにEX THEATER ROPPONGIで水に500円払った身としては(永遠に根に持ってる)150円で売ってることが素晴らしかったですね。水にいくら払えるかね……。

あと、座席に座布団ついてたけどバカなので気づかなくて昼公演の1幕の間背中に敷いてた。2幕からはちゃんと座布団の命を果たしてあげました。すまんな。

 

劇場の話はさておき、モリステ、めちゃくちゃモリステ!って感じで本当に楽しかったです。case1であんだけ大がかりに階段や壁を動かしといてcase2どうするんだろうと思ったらセットごと回しちゃったよ……OPのデデデッデデデデッデのイントロで回り出した瞬間そうきたかと思ってちょっと笑ってしまった。あの大きさと高さのセット、めっちゃ死角ができやすいと思うんだけど意外とちゃんと考えられてて(それはそう)結構上手と結構下手で見たんですけど、ワンシーンまるっと何も見えないってところはなかったので、上手いことやるなあと思いました。しかしどんだけ回すねんってくらいぐるんぐるん回ってたし相変わらず階段も壁も動いていたが。アルバート兄さまより舞台装置のほうが働いていたかもしれない。相当大がかりだったと思うんですけど、モリステの物語自体が壮大で荘厳なのでそこまで大がかりにしても内容に引けをとっていないというのは素直にすごいなと思いました。

 

今回は原作でいう、シャーロックホームズの研究・二人の探偵・モリアーティ家の使用人たち・ホワイトチャペルの亡霊の4つかな。相変わらずこれでもかってくらい詰め込んでるけど大きな流れはカットすることなく上手いこと作ってるなと思いました。

ノアティック号、やってないのにさもcase1でやりましたがみたいなシーンの作り方でウケた。もしかしたら……私は…観たのかもしれない…みたいな気持ちになった。ただやっぱりシャーロックホームズの研究の時系列とかはカットした関係でちょっとうん?ってなったり、そこかから二人の探偵に入るくだりのシャーロックが発狂するくだりは原作読んでなかったら分からないんじゃないかな…って思ったりもした。原作読んでたらどういうシーンか分かるけど、読んでなかったらあまりにも唐突なのはcase1のタオル1枚のモランとかでもそうだったけど、やっぱりそういうのは良くないと思うんですよね。原作読んでも読まなくても分かるのが一番だと思っているので。

これだけゴリゴリに詰め込んでても、case1のほうが濃厚でcase2は前回が基盤にあるから物語だけに注力した分割とアッサリ感があったのが謎。case1のほうが観ていて没頭感というか引き込まれる感じが強くて疲れた感がある。case2がアッサリだからダメという話ではなく、個人的には前回は2幕しか描かれなかったシャーロックとジョンの関係の一番好きな部分がこれでもかってやってもらえたのでうれしかったし、その分2幕でモリアーティ陣営のコンビネーションや関係性もしっかり出してて、バランスはすごく良かったんじゃないかなと思いました。前回のゴリッゴリの思想強めのガチで怖いウィリアムは薄めだったけど、その分シャーロックに対する気持ちとかみんなの前の可愛いウィリアムが良く出てて人間ぽかった。私は原作のキャッチフレーズでもある「これはジェームズ・モリアーティの、或るいはシャーロック・ホームズの敵の話」っていうフレーズが好きなんですけどそういえばcase2では言わなかったな。どちらかといえば、ウィリアムだけがゴリゴリに主役だったcase1に対して、ちょっと群像劇っぽい部分が強かったかなという印象でした。

 

case1のときに出てる原作コミックは全部読んだんですけど、二人の探偵がもうめっっっっっちゃ好きなんですよね。この話何回もしてる気がする。話自体もすごく好きだし、これを推しと北村諒さんで観れたらいいのにな~~!!!!って思ったし、原作読んでも2人のお芝居がありありと想像出来て楽しみにしてたけどcase1ですっ飛ばして大英帝国の醜聞まで行ったので、二人の探偵はもう見れないのかな~って思ってたので本当にうれしかったです。

シャーロックが「行くぜ、ジョン」って言ってジョンがいないくだり、原作ではシャーロックはジョン、まで言わずに途中で人知れず静かに気づくだけなのに、舞台ではしっかりシャーロックの背後の不在まで描かれててウワーッってなった。泣きそうになってしまった。仲直りのシーンも見せ方がめっちゃ良かったな……ジョンの一番聴きたかったセリフをド正面で観れてうれしかった……。本当にあぁいうセリフだけで見せるシーンの推しの芝居がバチボコに好きなので、劇場じゃなかったら大の字になって涙を流してた。

しかしさ~~あのグルグル回るセットの上の柱、マジであれだけが邪魔だった。マチネはジョンがシャーロックの胸倉掴むところがキレイに柱にかぶって顔もなんも見えんかったし、ソワレはホープに銃を向けたシーンでキレイに顔に柱がかぶって泣いた。絶対いい顔してるシーンに限ってかぶる なぜ 検索。

ホワイトチャペルの亡霊はシャーロック側の出番はほぼないと思ってたけど、謎にドタバタ鬼ごっこに参加してたの、あれ何やってたのか最後まで謎だった。とにかく人形劇を見たいジョンは可愛かったです。

つーかcase1のときよりもめっちゃ痩せたので、スーツぶかぶか気味で可愛かった。リサイズしてほしくはあったけど。あとジョンはもう少し髪短いのでもうちょっと切ってもよくない??可愛いから何でもいいんですけど……。

 

私が入った日、謎にトラブル多くてウケる。前回は封筒ビリビリ事件の時に入ってたし、今回はパイプ破壊&指令書忘れる事件だった。指令書忘れちゃってモランにめっちゃ弄られたウィリアム(昼寝中)が笑っちゃって腕で顔隠したのめっちゃ可愛かった。荒牧さん、突然の笑いに弱くてレストレード刑事のアドリブにも笑っちゃってたし可愛かった。スコット!ランド!ヤード!

キャストみんな良さしかなかったので、本当にモリステ大好きだな。みんな顔がいいし芝居が上手い。2作目だからキャストの仲の良さとか信頼感がすごく芝居に出てる感じがして、特に推しはそういう現場の雰囲気とか他の共演者の方とどれだけ仲良くなれてるかがモロに芝居に出るタイプなので、前回よりもずっとジョンのシャーロックに対する遠慮がなくて全面的に信頼のある感じが本当に北村諒さんと仲良くなってるんだなって分かってすごくうれしかったし良かった。今回いくつかインタビューも出てたけど、ちょっと引くくらい仲良くなってた。

そこでも言ってたし、これは毎回のように言ってしまうけど、初めて共演したときは横にすら並べていなかったのにこうやって対等に向き合って信頼関係を築けるようなお芝居が出来るくらいになっていることが本当にすごいなって毎回のように感動してしまう。北村諒さんも荒牧さんもそうだし、みんなすごいなって思うのがどういうキャリアとか前回共演したときはどうとか関係なく、ちゃんとひとつひとつの仕事を観て、今の推しとちゃんと信頼関係を作ってくれることがすごいですよね。この世界って自分よりキャリアが浅かったり経験の少ない人が自分よりも席次の高い役をやることだってあるわけで(実際今回だって他の役者さんを見ればそういう立場の人だっているわけで)それでもひとつの作品を作るためにきちんと対等に向き合ってお仕事ができる人間性を10代20代で身につけてるってこと、普通に考えたらすごいと思うし、役者さんってお仕事をますます尊敬してしまうな。

いい加減推しがそうできるくらいの若手俳優になったんだな~って当たり前みたいに思うことも必要だとは思うんですけど、やっぱり荒牧さんとか北村諒さんとか、この界隈の第一線を走っている人たちの相方になったり褒めてもらったりすることに心が全然慣れない。モリステは相方とかメインキャストっていう立場なので、富にそれを噛みしめてしまう。この前の直前配信でもそうだったけど、荒牧さんに弄られてるのとかみると未だにびっくりして動悸がするもんな。

 

今回は緊急事態宣言中ってこともあって現地は2公演だけにしたんですけど、もっと通いたかったな。モリステっていう舞台もますます大好きになったし、久しぶりに推しの元気の良い役を観れたのもうれしかったし、やっぱり推しの芝居めっちゃ好きだな~!!!となった。本当に楽しかったです。

このご時世、大楽まで無事に出来るのかどうかすら危うくなっていること自体が悲しいことだけど、どうか大楽まで誰も欠けることなく、全公演走り抜けられますように。

 

 

さて私は今日ワクチン2回目です!!!昨日アホほどいろんなもの買い込んで副反応に備えてるんだけど、これで全然熱でなかったらウケる。