世界で一番推しが好き!

たのしいおたくのせいかつ

舞台「K -RETURN OF KINGS-」

Kステ行ってきました!

 

今回は緑のクランによって石板が奪われるところまでで、まぁ原作的にも2部はそこで一区切りって感じだし大体それは予想できてました。

舞台セットは本当にシンプルで、幅のある半円のアーチが三重に、奥になるにつれて低くなるように設置されているだけ。会場入った瞬間シンプルだな~って違和感を感じるレベルでシンプル。(?)でも、始まると移動式(アンサンブルさんが動かしてる)のパネルやスクリーンでのプロジェクションマッピングが前回なんて比じゃないレベルですごかった。出雲さんが放つ炎とか、比水流の稲妻とか、そういうのが動くパネルで勢いまで表現出来て正直舞台でここまでファンタジックな表現が出来るんだなー!って私は感心した。戦闘シーンではキャストを消したり、攻撃のエフェクトを移したりしてるパネル、まじの人力なのにアンサンブルさんいつもと同じ人数でこの人たちどんだけ働いてるんだ……。青のクランズマンも赤のクランズマンもジャングルのモブもやってパネルもやって、一人4役なんてもんじゃないくらい、多分2時間の間に休む暇なんて1秒もなかったんじゃ………最終章はもっと人数増やしてあげてほしい……。あとカツラにもうちょっと予算割いてあげてほしい……道明寺と日高くんの区別がつかない。

アンナと比水流が飛びながら話すシーンどうすんのかなって思ってたら上からのスクリーンと下にパネルでなんか体挟まったみたいになっててじわじわきた。風も吹いてるし映像も上手いことハマってて表現としてはなるほど~!って感じだったんだけど、私はずっと(挟まってる……)ってじわじわきてた。あとスクナの武器が刀ステ悲伝の極武器思い出した。ライトセイバー

なんかな~もうちょいな~~~!!!って思った人はいたんですけどまぁこれは好みとか思い入れの話なので……やっぱり好きキャラに対しては思い入れしてしまうからもっとクオリティの高いものを求めてしまってあかんなぁと思う自分とでもいやめっちゃ大事なシーンだしな?!?!?って思う自分がケンカする~!!!!!特に殺陣はめちゃくちゃ上手い人とそこまで得意じゃないっぽい人の格差が割と出てしまって(それでも受ける人の上手さでなんとかなってたのはあるけど)、やっぱりKといえば戦闘シーンみたいなところはあるのでもうちょっとなんとかならんかったかなぁと思ってしまいますね。

 

それでも最後の挨拶でキャストみんなそれぞれのラストについて触れていて、「そうできるように応援よろしくおねがいします!」って言ってたからアニメで観たラストシーン思い出してぶわってなったし、皆さん次が最後だって分かってるからそれに対する思い入れや意気込みもあって、このままきちんと大団円を迎えられたらいいのになぁって思いました。

 

 

今回全然お客さん入ってないとかチケット売れてないとか聴いてたのですんごい不安だったんですよね。でも結局観たら舞台の出来がどうこうって話ではなく単純にキャス変のせいだなって思った。Kは根強いファンに支えられている作品で、今回のKステもそういう人たちがたくさん足を運んだと思うけど、前キャストの方々は初演からずっと続けていた方もいらっしゃったから、彼らが出るから、で通っていた人はたくさんいたんだなぁって、新キャストでも素敵なお芝居をされていた方、流石だなと思わせてくれるお芝居を見せて頂けた方はいらっしゃったので、誰も悪くないし何のせいってわけじゃないのにのになんか悲しくなってしまった。Kは絆の物語って公式で言われてて、今回も例えばアンナは多々良や尊から繋いだ絆について触れていたけど、結局舞台自体もそういうことじゃないの~?!?って思うけどなんでそこが上手くいかなかったのかなぁ。まぁでもこれはキャストの実力とか人気以上にタイミングとか宣伝とかそういう話だと思うよ!!!!まじで!

特に今回のKステは「終わらせるため、終わりに向かうための舞台」であることが観て取れて、別にキャストさんが手を抜いてるとかそういう話ではマジで決してなく、なんだろうな……既存キャストでやるためにこのまま時間を置いてタイミングをうかがっていたとしてもお客さんの関心はどんどん新しくて素晴らしいものに向いて行ってしまうことは明確で、だからこそキャス変をして今やることにしたんだと思うけど、それでもお客さんは来なくて、だけどシリーズとして続けてきた以上はきちんとラストまでやって幕を閉じなければならない、それは原作へのリスペクトや愛でもある一方で本当に残酷なんだなって思ったというか……。

あ、別に見に来なかった人を責めたいとかそういうわけじゃなくて。ただ「お客さんを呼べる2.5舞台」と「お客さんが呼べない2.5舞台」の違いってなんなんだろうなって。たくさん2.5舞台がある中で、ヒットするのって一握りだし、一度ヒットしてもキャス変を繰り返したりコンテンツとして助長になってしまうと最初の勢いは落ちてしまうし。ファンは決して少ないくないはずの役者さんが何人も出ていてもお客さんが来ないのにシリーズとして幕を閉じなければいけないからやるというのは、本当にただただ有難いけど切ないなって思いました。

 

基本的にMベラス(微妙な伏せ方)の舞台はキャス変のタイミングがカスすぎて、それが確実にコンテンツの人気下降に拍車をかけていると思う。おたくそういうの気にするからさ~~この辺の話は長くなるから今回はこれ以上しませんが、またいつかあらためてやりたいなとは思います。人気すぎてチケットが血反吐はいても取れない舞台は勿論評価されているから当然なんだけど、一方で原作も良くてキャストも悪くない、内容もめっちゃいいのにお客さんが入らない2.5舞台が山ほどあるのなんなんだろうね。友達とも言ってたけど最近の2.5舞台の闇を観た気がしました。

 


でもKステはやっぱり好きだなと思ったし、このままキャストさんやスタッフさんの愛のままラストを迎えられたら、それは本当に幸せなんだろうなと思いました。