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虚構の劇団 第14回公演「ピルグリム」

虚構の劇団 第14回公演「ピルグリム」を観劇してきました!

虚構の劇団さんは昨年の「もうひとつの地球の歩き方」も観に行ってめちゃくちゃ良くて、また観たいなって思っていたので今年も大阪公演があってありがたかったです。どうでもいいんだけど「ピルグリム」の発音が全然覚えられなくて(pílgrimだから頭にアクセントがつく)、なんか話すたびに変な発音になってしまうの恥ずかしい。

近鉄アート館も久しぶりに行ったな~~。、私は後ろの段になった席だったのでとても見やすかったです。位置が悪くて鏡の洞窟のシーンでライト持ったタンジェリンに5回くらい目つぶし食らったけど。あのライト光量やばすぎでは。あとご当地アドリブでみるく饅頭月化粧が出てきたのしぬほど笑った。月化粧美味しいよね。知らない方は大阪にいらっしゃった時はぜひお土産に買って下さい。とおりもん好きな人は好きだと思います。

 

 

ストーリーとしては六本木という売れない作家をしている男が最後(おそらく最期)の作品として執筆する小説が軸になります。オアシス、ユートピアアジールをそれぞれ目指す登場人物が紆余曲折を経て行く話なのですが、筆を進めていくうちになぜかその小説の世界が現実に溶け込んできて、登場人物を導く謎の黒マントの男に言われるまま六本木はその世界に踏み込んでしまいます。そして六本木自身も展開に予想がつかないまま小説が進むにつれ、六本木の過去の「現実」と小説の世界の「虚構」が混ざり合って、最終的に六本木は自分自身で死を選ぶものの、死にきれず、だけど目覚めることもないまま舞台が終わる…っていうこうやって書くとなんとも後味の悪い話になるな。まぁ良くもないんですけど。

現実と虚構が溶け合ううちに過去の懺悔と断罪になっていくんですけど、何が現実で何が夢の中の出来事で、何が妄想で何が小説の世界の出来事なのか本当にしっかり自分の腰を据えて観ないと混乱しそうになってしまう。兎に角最初から情報量が多くて、1秒も一言も見逃せなくて、なんていうか序盤(というかクライマックス直前まで)は割とゆるめの展開なのにオアシスとは?ユートピアとは?アジールとは?ここではないどこかとは?って疑問が頭から離れなくてなかなか難しかったです。

観終わった後も、確実に自分に残っているものはあるのだけどこれを上手に言葉にすることができない。悲劇ではないけど喜劇ではないし、残酷ではないけど救いもないし、悲壮ではないけど愉快でもないし、だけど全部にも当てはまるような気もするし、この舞台を観てない方にこの舞台の本質を説明するって私の貧相な知識と語彙力じゃどれだけ考えても難しすぎて何も伝えられない~!って大の字になって今です。

「さて問題、オアシスはどこでしょう?」という問いがこの舞台のキャッチコピーなのだけど、決してオアシスを探す物語ではなく、だけどオアシスは重要なファクターであり、だけど本質はそこじゃなくて……って感じで。ここではないどこかへ、そのどこかや何かに救いを求めて彷徨う人たちが軸になり、それは六本木自身も、六本木を愛する直太郎も、タンジェリンもマッドサイエンティストもみんなみんなそうだったと思うし、だけど物語の中で誰も本当にそこにたどり着けた人はいなかったような気がする。それが100%ではないことだけは先に言っておきたいけど、私はこの物語は逃亡や逃避の物語なんじゃないかなと思った。逃げて、誰かに救ってほしくて、救われたくて、だけどたどり着けなかった人たちのお話なんじゃないかなぁって。

目覚めない六本木を、直太郎がどこかへ旅に出ていると形容していたけど、その旅にはきっと終わりはなく、六本木はどこへもたどり着けないまま、目覚めないままなんじゃないかなぁ。だって物語で自分が行きたかったどこかへたどり着けた人は誰もいなかったわけだから、六本木だけがなんて都合のいい話にはこの物語は決してならない気がしてしまう。黒マントの男は「死んでも何にもならない」って何度も言っていたけど、それは命を大事にしろとか未来があるぜとかではなく、死は逃亡や逃避にすらならないってことを言いたかったんじゃないのかなって今この記事書きながらぼんやり思ってます。だって実際六本木はどこにも行けなかった。万一目覚めたとしても直太郎の元に帰るわけで結局逃げることはできないし、多分あの人は死ぬことはないと思うし。かといって逃亡を否定して現実に立ち向かおうぜ!みたいな舞台かと言えばそうでもないんですよね。そんなポジティブなさにあふれる舞台でもない。

ってここまで書いて「でもなんか違う気がする…」って思ってる。違う気がするけどそうかもしれない!よくわからない!うーーーーーん本当にむずかしい!!本当ならみんな見て!このもどかしさを体験して~!!!って思うけどもう東京公演も大阪公演も終わっちゃったんですよねぇ。無念。



これは余談なんですけど、以前推しくんの劇団が上演した「大阪ドンキホーテ」にちょっと通じる?共通点?みたいなものを感じて、観ながら阪ドンのことがぼんやり頭に浮かんできました。まさに逆阪ドンだなぁって。

阪ドンは現実に虚構が溶け込んで、現実から逃げていたピカイチが最終的に未来に進んで行くポジティブエンド?だったけど、ピルグリムは虚構のほうから現実に溶け込んできて、過去に飲みこまれた六本木は終わりなくここではないどこかを旅することになってしまうっていう、まぁ本当にそこだけでストーリーも全然違うんですけどね。言いたかっただけ。しかも両方知ってる人にしか伝わらない。






遠征についてのアンケ―トは集計中なので、他記事も更新しますが気長にお待ちください。ちゃんとやってるよ!!!!多分全4記事くらいになりそうで、1記事目は今月中にあげれるかな~~って感じです。