世界で一番推しが好き!

たのしいおたくのせいかつ

推しがいなくなるということ

タイトルは私のことじゃないです。

少し前ですが、私の友達の推しが芸能界引退を発表しました。その話です。

元々SNSを多用する人じゃなかったけど今年に入ってからは富に頻度が減って、レギュラーはあれど先のお仕事の予定もなく、現場をくれ~と嘆いている友達に、きっとまだ言えないお仕事があるんだよとか色々言ってたけど、こういう結果を全く予想していなかったわけじゃなかった。もしかしたら、という予感はあったけど、その予感は当たってほしくなかったなぁ。

 

彼が引退を発表した時、真っ先に友達の顔が浮かんだ。

彼女は彼のことが本当に大好きで、行ける現場はいつでもどこでも行っていたし、良い芝居をしたらたくさんほめて、変わってほしいと思えば一生懸命彼に訴えたし、いつでも全力で彼のことを応援していた。彼も一生懸命応援している彼女のことをとても好ましく思っているのが見て取れて、彼女は間違いなく彼のTOだったと私は思ってるし多分間違ってないと思う。

だから彼女が泣いてるんじゃないか、落ち込んでるんじゃないかとすごく心配した。今日は休みのはずだけど、Twitterにもあがってこないし、LINEにも既読がつかなくて、ハラハラした。突然世界で一番大好きな人がいなくなる喪失感を、私も味わったことがないというわけではないので、本当に、本当に心配した。

結局彼女は身内の別の友達と一緒にいて、そこで一通り泣きはしたみたいだけど、浮上してきたとき彼女はこういった

「目いっぱい応援させてもらえたししたいこと全部できたから悔いはないかな!感謝しかないよ!」

あ~~~~~~~~~~本当に強いな!かっこいいな!!と思った。

寂しいなんて一言も言わずに、強がりでもなんでもなく心から悔いはないってズバッと言ってのけれる彼女が本当に最高にカッコいいと思った。

同時に、私ももしそういう日が来たらこうありたい、心からこう言えるように応援したいって思った。

 

最近少なくなくなったこういう引退の話の時、あの時のこの人が~とか突然に思い出を語りだすのって結局茶の間とか本命は別の人でちょっと彼を知ってるような人ばかりなんですよね。そういう人に限って声高で、やたら寂しがって、意味のない思い出話をしたり、最後に彼を観たのはいついつだったんだな~とか言い出したり、勝手にファンの心配したりする。今回もそうだった。

だけど、結局本当の気持ちなんて推してた人にしか分からない。そんなの外野が心配したりグダグダ言えることじゃないと私はいつも思う。

そして、一番強くて一番推しのことを思って送り出せるのは、やっぱり本気で推していた人なんだなと思う。今まで何人もの若手俳優が引退していくのを見たし、そのファンの人たちも見てきたけど、本気で、全力で好きだった人はやっぱりいつでも強かった。全力で応援して、本気で大好きだったからこそ、本当の気持ちでちゃんと背中を押して送り出そうって胸を張れるんだなと思う。

 

私はどうだろう。いつ死んでも後悔のないように推していくのが私のモットーだけど、果たしてそんな風に言えるのだろうか。少し考えてみたけど、やっぱりもっと舞台に立つ姿が観たかった、もっとたくさんお話ししたかった、もっとたくさん顔が観たかったって思って耐えられず泣いてしまうと思う。どれだけ後悔のないように推しているつもりでも、まだまだ強くはなれない。
けど、もしかしたら、今までそうやってきた彼女たちも、胸の内ではそう思っていたのかもしれない。だけど、それでも、自分の寂しい気持ちよりも笑顔で送り出す決断が出来る彼女たちはやっぱりカッコいいなと思うし、私もそういうファンでいられるように応援できる強さがほしいと思った。